週末に奈良の飛鳥へ古墳を巡る遠足へ行ってきました。
奈良の古墳を見に行くのはかれこれ15年ぶり!
高松塚古墳壁画修復作業室
今回の遠足は高松塚古墳の壁画修復作業室の観覧に当たったことがきっかけです。
見学は事前公募。文化庁のHPから申込し、当選すれば見学ができます。
作業室の内部は写真禁止なので写真はありません。
同行の友人に頼んでライブ用の倍率の高いオペラグラスを持ってきてもらったので細部まで見ることができました。(オペラグラスは作業室に入る前に貸してくれます。倍率はそこまで高くありませんが十分よく見えます)
絵の具の保存の観点から水平に置かれているので奥に置かれた壁画が見えないのは少し残念。
作業室の見学通路には職員の方がおられて、見学者の質問に答えたり、見やすい角度を教えてくれたり対応してくださいました。
地震に備えて石板の固定具に震度計をつけて計測しながら保管しているそう。
見学は10分でしたが、職員の方のお話しをもっと聞きたかったのでもう少し時間が長いと嬉しいなあ。
高松塚古墳と高松塚壁画館
作業室や資料館を出て古墳の方へ歩いていくと途中に高松塚壁画館があります。
壁画看板では高松塚古墳内の壁画の現状模写と復元模写を見ることができます。
模写を手がけるのは日本画の名だたる作家さん達。
当時の絵の具、手法、文化を研究し尽くして描かれかれた模写は本当に素晴らしくてうっとりでした。
入館料は2023年10月時点で300円、高松塚古墳作業室見学の際にもらった パンフレットに 割引券が入っており、250円で入館が可能です。(どっちにしても安い!)
壁画館や 資料館には飛鳥で実施されている様々なイベントのポスターが貼られており、どれもとても面白そうでした。
こんなにわか古墳めぐりな私でも面白そうと思うのだからぜひもっと周知して欲しい〜
壁画館からすこし歩いたところにある高松塚古墳。
小ぶりな円墳。
時代が新しくなるにつれて大きかった古墳もだんだん小さくなってくるそう。
飛鳥駅でランチ
牽牛子塚古墳は駅を挟んで反対側なのでとりあえず飛鳥駅に戻ってランチ。駅前のパレットさんで定食をいただきました。
古代米や添加物不使用等こだわり食材のヘルシーなメニュー。美味しかったです!
私はもちろんビールも🍺
牽牛子塚古墳
牽牛子塚古墳へは飛鳥駅から徒歩12-13分ほど。住宅地をてくてく歩くとほどなくして丘の上の白く輝く八角形が現れます。
(引用)
越の丘陵上に位置する。対辺長22mの版築で築かれた八角形墳である。墳丘裾部の凝灰岩切石の石敷きの直上から大量の凝灰岩切石が出土しており、墳丘全体が凝灰岩の切石で装飾されていたことがわかった。埋葬施設は、凝灰岩の巨石を刳り抜いて造られた横口式石槨で、石室には二つの墓室が設けられていて、開口部には二重の閉塞石がある。
古都飛鳥保存財団より
秋の里山の風景と牽牛子塚古墳。のどかで美しい。
案内の方に申し出ると石室内で牽牛子塚古墳のVTRを鑑賞することができます。
合葬された被葬者は斉明天皇と間人皇女(はしひとのひめみこ)の可能性が高いと言われています。天武天皇のお母さんと妹さんですね。
事前申込があれば内部に降りれたようです。
牽牛子塚古墳から益田岩船への近道
実は牽牛子塚古墳に来た時点では益田岩船は諦めていたんです。
というのも地図上で見ると近く見える牽牛子塚古墳と益田岩船。
Googleの経路ではなんと徒歩30分。しかも一旦駅まで戻るルートしかありません。
友人がダメ元で案内の方に「益田岩船に直線で行けるルートありませんか」と聞いたところ、、
👨🏼🦳「あるよ」
そう言って地図をくれました。
👨🏼🦳「まずイノシシの柵を開けて、」
👩🏻「イノシシの柵…!!??」
Googleマップの航空写真で見るとよくわかるんですが、これ山の中通ってますね。
なお、牽牛子塚古墳の周囲を回ると標識に「益田岩船」の文字がありますが、イノシシの柵はその標識の矢印とは反対側です。
イノシシの柵の向こうはこんな道。ゆるい下りです。
藪道を進み、中学校のプールの裏山から草むらをかき分けて住宅街の道へ出ます。まさかこんなところとは思わず笑いが止まりませんでした。
ちなみに後で益田岩船付近の張り紙で知りましたがこの付近の山は猟銃等でのイノシシ駆除の実施もあるようなので山道はくれぐれも注意が必要です。🐗
益田岩船
Googleマップで見ても、もらった地図を見てもイマイチわからなかった益田岩船への入口。
道路に絵が描かれているところが登り口でした。(この絵に気づいたのは帰り)
そしてここから岩船までの道が…険しかった!
まあまあ急な階段。この時点では急だな!と思いつつまだ余裕あり。
更に進むと、、
これは登山では、、
やっと見えた岩船
上から見ると(上から見るために登るのもまた一苦労でした)不思議な構造。なんのためにこんな山の上に作ったんでしょう。
(引用)
飛鳥で最大の石造物
亀石や酒船石などの飛鳥近辺の巨大石造物の中でも最大のものです。東西約11メートル、南北約8メートル、高さ約4.7メートルで、中央の上部から側面にかけて溝があり、上部には方形の穴が二つ開けられています。
奈良観光JPより
用途は不明で、昔から石碑の台座、天体観測台など諸説ありましたが、現在は、横口式石槨(古墳)の製作途中で岩にひびが入ったため未完成のまま放置されたものとする説が有力です。
人との対比。大きい!!
側面の切れ込み模様にも何か意味があるのでしょうか。不思議。
帰りは岡寺駅へ向かうのが楽だと教えてもらっていたので、もらった地図にしたがって岡寺から帰りました。
想定外の事もあった遠足ですが楽しかったです!